エアビーアンドビーとディスカウントニッポン

最近よくマスコミに話題として取り上げられる"民泊"ですが、今日の毎日新聞の余禄にも取り上げられていました。

 

内容は、今ではすっかり有名になった「エアビーアンドビー」の創業時のエピソードに絡めて書かれていました。

 

創業者のジョー・ゲビアさんとブライアン・チェスキーさんが自分たちの部屋を朝食付きで貸し出したことから始まったそうです。

 

その部屋で用意したのがエアベッドを三つで、寝床(bed)と朝食(breakfast)だから「エアビーアンドビー」という名称なんだそうです。

 

今では民泊仲介サイト世界最大手です。

 

私は建築関係の仕事をしていますが、私のまわりでも民泊関連の仕事に関わっている話はとても多く聞きます。

 

それだけ市場が急拡大しているということでしょう。

 

ここ数年、あまり足を運ぶことがなかった心斎橋に去年、久しぶりに平日の昼間に度々訪れる機会があったのですが、あまりの変わり様にビックリしました!!

 

近頃は外人だらけなんですね!!

 

多くは東アジア系で、ぱっと見は日本人と見分けはつきませんが、大声で喋っていたり、そうではなくても、じっと見てみるとやはり日本人ではない雰囲気は感じとれるのですぐわかります。

 

たぶん、中国・韓国・台湾からの観光客が多くを占めているはずです。

 

ここ数年で急激な変化を遂げていますね!!

 

発展途上国を含め、諸外国の著しい経済発展の結果でしょうが、日本経済の衰退という現実もあります。

 

その二方面の相反する現象による経済格差の解消が進んでいるということです。

 

簡単に言うと”日本が安くなってきた”ということです。

 

商売に例えると、日本のバーゲンセールみたいなもんでしょうか・・・・?

 

そういえば私は、日本一有名な観光地である京都に、確か2009、2010年ごろだったはずですが、仕事で毎日のように通っていた時期がありました。

 

もちろん日本の古都で一番有名な観光地ブランドなので、当時も外国人は当たり前に多く見られましたが、今ほどではありませんでした。

 

秋の観光シーズンでも、丸太町通りや烏丸通りのあたりでも普通に車でスイスイ走れていました。

 

でも最近では、観光シーズンなど特に地元の人でも出歩くのが嫌になるほど混み合っているようです。

 

今考えてみると、2007年にアメリカのサブプライムローン崩壊があって、2008年がリーマンショックだったはずで、それから日本もズルズル経済停滞に引き摺り込まれて現在もまだ完全に立ち直れていないわけですが、2012年ごろまでは特に国内はジリ貧だったような記憶があります。

 

外国人観光客が増え始めたのはやはり2012年ごろ・・・?かそんな感じだったように思います。

 

2016年に年が明けてすぐ、新京極で新装店舗工事の案件を請け負ったのですが、そのときには既に、毎日通いながら、ごった返す外国人観光客の様子に、短期間での街の変貌ぶりに驚いたものでした。

 

ですので、記憶を辿ると、身近で起こる現象と歴史の流れが符合してきます。

 

そのエアビーアンドビーの創業者たちが最初に部屋を貸し出したのが、2007年9月だそうです。

 

サンフランシスコでで大きな国際会議を前に宿泊所不足が伝えられていた頃だそうです。

 

それからその創業の翌年にリーマンショックが襲ったと・・・・。

 

大成功の陰には大きな苦労もあったようです。

 

日本でも民泊業は、これから大きな市場ではあるのでしょうが、いろんな法規制や住民とのトラブル、既得権益者との調整など問題だらけでそう上手くはことは運ばないでしょうが、需要と供給のバランスはいずれは均衡して行くと思います。

 

それが経済法則だろうと思いますし、そうでなければ社会の発展はありませんし薄暗い世の中になって行きます。

 

だから必ず最適化されて行かなくては困ります。

 

今のこの社会現象が歴史のダイナミズムの中で起きていることではあるのですが、国内政治の失策による反動的現象であることも確かです。

 

だけどピンチをチャンスに変える発想がなくては発展は望めませんが、ど~~も政治が三流のこの国は民衆の邪魔ばかりして、どうにもいけません!!